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特権

信じることや夢見ることは、未来を待っているひとだけの特権だった。信じていたものに裏切られたり、夢が破れたりすることすら、未来を断ち切られたひとから見れば、それは間違いなく幸福なのだった。―(流星ワゴン/重松清)

分岐点

「分かれ道は、たくさんあるんです。でも、そのときにはなにも気づかない。みんな、そうですよね。気づかないまま、結果だけが、不意に目の前に突きつけられるんです。」―(流星ワゴン/重松清)

変更

 13日に配属が決まり、14日は部署ごとの顔合わせ。そして、今日から実習が始まった。

 実習場所が千葉から1時間程度なので、ホテル住まいではなく通いたいと思っていたのだが、当初の話だと「ホテル生活も実習の一部に入っているので」ということで、強制的にホテル生活になるはずだった。

 そして今日、いざ実習先に大荷物を持って行ってみると、朝の連絡で「例年、自宅から通うのは不可だったが、経費削減のために自宅から通いたい人がいたら許可する」ということになった。

 しかし、ホテルはチェックアウトをする3日前から申請しないといけないらしいので、今日明日はとりあえずホテルに泊まり、来週から千葉から通勤ということになった。

 何とも要領の悪い話。

 でも、これで一ヶ月29000円のホテル代も掛からないし、コインランドリー、外食代も掛からない。千葉からの定期代も支給されるから、支出は極力抑えられることになる。全て良い方向に進んだ。

 通勤の読書タイムも確保されるし、これで実習も乗り越えられそうだ。同じ実習場所の人たちとの交流だけが心配だが、そこらへんはそれなりに対策を打ってあるので大丈夫だろう。

 というわけで、せっかくのホテル生活なので、2日間だけでも楽しもうと思う。

花火

「会えなければ終わるなんて、そんなものじゃないだろう」
花火の火は気まぐれに色を変えながら、違う花火に移り続けていく。
―(人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ)

独善

自分に何があるか、自分が何をしたいか、よくそんなことをいつまでも考えていられるものだ、と思う。―(人のセックスを笑うな/山崎ナオコーラ)

69 sixty nine

 とても充実した研修期間だった。ひとえに、同じ69班のメンバーのおかげだと振り返ってみて痛感する。

 本当に魅力的なメンバーに囲まれて、恵まれた環境で社会人のスタートを切ることができた。心から感謝したい。

 この繋がりがこれからの会社生活の中で貴重な財産となることを確信している。

 皆が希望の部署に行けることを願って。

週末のフール

 社会人として初めての週末。

 土曜日は洗濯、ニコニコ、アイロン掛け、買物、自炊で一日が終わる。

 日曜日は午前に阿修羅展、午後にSaxofono Rossoの演奏会。

 大学生にはなかったONとOFFの感覚に、悪くない手応えを感じる。

 研修期間が終わっても、こういう週末が過ごせると良い。

 後は、ここに楽器を食い込ませるだけだ。

示唆

 村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」。3回目の挑戦にして、ようやく読み終えた。「これが一番好きだ」という人がいるのも頷ける。村上春樹の構築する喪失感に、心が無意識に呼応してしまう。それは、山本直樹が構築する世界観と似ている。

「それよりは今すぐぐっすりと眠りたい。二時半になったら起こしてくれないか。それまでは僕のそばに座って、僕が眠っているのを見ていてほしいんだ。かまわないかな?」「あなたがそう求めるのならね」と彼女は微笑みを顔に浮かべたまま言った。「何よりもそう求めているよ」と僕は言った。
 それにしても、なぜ読むのにこんなに時間が掛かったのだろう。最初に読んだのは、確かまだ高校生の頃だった。その次が、大学に入った直後。そのどちらもなぜだか読み終えることができなかったのだ。そして、3回目。読み始めたのは社会人を控えた学生最後の春休み。読み終えたのは社会人になってからだった。

「君を失うのはとてもつらい。しかし、僕は君を愛しているし、大事なのはその気持のありようなんだ。それを不自然なものに変形させてまでして、君を手に入れたいとは思わない。それくらいならこの心を抱いたまま君を失う方がまだ耐えることができる」
 とにかく、世の中は多くの示唆に満ちているのだ。

見方

いずれにせよ何かが幸せそうに見えるというのはなかなか気持のいいものだった。―(世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド/村上春樹)

解消

 昨日は、入社式の後に糞狭い所にすし詰めにされ、メモするテーブルもなく、足も伸ばせず、隣とは肩がくっついていて身動きが取れないような状態で研修を受け、仕舞いには労働環境を整えるはずの労働組合の冗長な説明によって、初日からサービス残業をさせられるという本末転倒な仕打ちに辟易していた。

 今日は打って変わって、環境の改善が図られた。昨日の狭く暑苦しい状態は解消され、かなり快適といっても良い状態になった。その結果として、昨日はどうしようもない睡魔との闘いで研修どころではなかったのだが、今日は一睡もせずに済んだ。例え仮の会場にしても、配慮を怠るべきではないのだ。

 そして何より、16時半の定時で帰ることができたのが大きい。なるべく早く研修会場を去ることによって、一昨日、昨日と苛立ちを憶えた帰りの道の混雑も回避できる。現に、16時48分には電車に乗ることができ、18時16分には千葉に到着した。品川の総武線快速への乗換では、座ることができることも分かった。これで、往復の通勤ラッシュの回避方法が確立され、研修環境も整った。悪い要素はほぼ解消され、残るは朝の最寄駅から会社までの道の混雑ぐらいだ。悪い要素が一つくらいならば、我慢もできる。

 初日にしてひどい仕打ちを受け、精神的に参っていたところに、2日目のこの気楽さである。これが続くのならば、社会人として良いスタートが切れそうだ。とりあえず、社会人としての自覚、モラル、そして日々の生活リズムの確立を目標にしたい。