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夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女
夜は短し歩けよ乙女
posted with amazlet on 07.12.27
森見 登美彦
角川書店 (2006/11/29)
売り上げランキング: 9841

 発売したのは昨年の11月。山本周五郎賞、本屋大賞2位、ダ・ヴィンチのブックオブザイヤー等々、数々の賞やレビューで話題になっていたわけですが、今さらながらに読了。いやはや抜群に面白い。さすがに話題になっているだけありますね。

 恋愛とか片想いとかいう使い古されたテーマから、これだけ破天荒な物語が紡げるっていうのは本当に凄い。死とか病気とか、泣き要素の多い恋愛小説が溢れている昨今において、これほど阿呆で滑稽で、けれども可愛くて憧れてしまう純粋な恋愛小説は珍しい。

 2人の登場人物からの視点を基本としたテンポの良い語り口に、各章ごとの全く予想だにしない展開。全体としてそこはかとなく明るく、馬鹿っぽく、だからこそ爽やかな読了感。最後にはしっかりと着地させるオチもあり、一つの作品としてしっかり完結している。まさしく映画のよう。読んでいると、映像が目の前に浮かんでくるようです。

 中身とは関係ないけども、装丁もかなり良い。アジカンのジャケットとかで有名な中村佑介氏のデザインですが、作品の雰囲気を良く醸し出しつつ、一見さんの目に止まって手に取ってもらえるような良いデザイン。良い作品になるかならないかというのは、当然作品の良し悪しがほぼ9割を占めるのだろうと思うけれども、中身だけ良ければ完璧というのはおそらく間違いで、本当に良い作品というのは中身、タイトル、装丁、編集者、読者、タイミングなどなど、色んなものに恵まれているのかもしれません。

 しかし、読んだ後にこんなに幸せになる本はなかなかありません。こういう本を読むと、読書欲がふつふつと沸いてきますね。

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